10月31日、明徳館が無事竣工しました。
これからは家具の搬入が本格化していきます!
建設作業の終了に伴い、建設担当のみなさんが明徳館を離れるとのことで、
記念撮影をしました。
(クリックで少し大きく表示されます)
最後に、みなさんを代表して、五洋建設の佐々木孝憲さんより、
「施工者としてのメッセージ」を頂きました。
専門用語もありますが、建物へのこだわりと思いが伝わるメッセージですので、
そのまま掲載させていただきます。
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10月31日明徳館が竣工致しました。
2年間という長い工期の中、工事期間中は工事に対して様々なご配慮を頂きありごとうございます。
着工し、最初に4,5号館の解体を2ヶ月かけて行い、基礎工事に着手しました。傾斜地での施工の為、作業空間の確保及び安全対策には十分留意し、土工事では6層に分けて掘削作業を行い、周囲の土砂が崩壊する事が無い様、ソイルネイル工法という工法で山留工事を行いました。
杭が無い直接基礎という事もあり強固かつ大きな基礎躯体を構築しております。
躯体、外装工事では、フリースペース部分を広い空間にするためSRC造+S造のハイブリット構造及び鉄骨の大スパン梁を採用・配置することで確保しております。
又、外観的にも印象的な大庇の先端にはメンテナンスフリーの黒いリン酸処理された鉄骨を配置し、スクールカラーの橙色のタイル、連層のガラスとがマッチし、印象的な外観を演出しております。
大庇の根元部分はコンクリートを斜めに施工し、連層サッシュとの間に懐を設け、懐に換気チャンバーを設置するなど、様々な材料や工法がミリ単位の施工によって処理されており、連層サッシュをすっきり見せ、広い美的空間を確保しております。
内装工事では、各階に違った顔を見せる天井や床を施工しております。特に5階にはガラス手摺を採用した内部階段、無垢材の床を採用し、カフェでくつろぐ空間を演出しております。
又、各階のトイレ、パウダールームには選び抜かれた材料を採用、隠し文字等趣向を凝らした演出をしております。
外構工事では、明徳館の5階から6号館の1階が同じ高さにあるかと見間違える様な大きなブリッジを施工しました。20mの長さをブリッジでつなぐ施工は非常に難易度が高く、入念な検討を重ねました。下から見るとわかりますがV字の柱も設計者こだわりの柱となっています。
守衛所から明徳館の入口には設計者こだわりの石を大小様々な形で配置しました。橙色のタイルとはまた違った表情を見せております。
最後に、私たち施工者が全身全霊をかけて施工した自信のある建物です。
末永くご愛顧頂けたらと思います。
ありがとうございました。
五洋建設㈱
明徳館新築工事
監理技術者
佐々木孝憲
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